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2021-06-17

グローバルなビジネスマンのお手本

[No.3392]

拙者にとっては、グローバルなビジネスマンと言えばこの方、という方がいらっしゃいます。ドイツ人の現地役員の方です。見かけはごっつくて、眼光鋭いですが、とても親切で、強くて発想は柔軟で筋も通っていて、憧れのビジネスマンスタイルです。
役職としては間違いなく高い方であり、日本の本社でも彼の評価も信頼も高いのですが、拙者が何度もドイツ出張することもあり、面識も持てて、仕事も教えてもらったり助けてもらったりするだけでなく、ちょっとした時でもメールをいただいたり、細かくコンタクトしていただけたり、と嬉しかったです。
いろいろ思い出します。日本から出張者があると、ドイツのメンバーがホテルから会社への送迎とか、会社の中での会議室の予約とかをするのです。でも、拙者が出張する時は、少し違うそうです。部下の方が、彼に拙者の出張訪問時の事を聞いたら、
「彼のフライトとホテルは知ってる」
「自分で電車に乗ってくるから送迎に行かなくていい」
「会議室はいらない、私の部屋に入っておいて」
と仰っていたそうです。

日本の本社に出張に来られると、彼を食堂で見つけた本社の面々が、何人も彼に話しかけるのです。よく来たね、いつまでいるの、とか何の用事か、とか。みなさんが、彼と話したいと思っていたと思います。
いつかは、彼を食堂で見つけた会長が彼に話かけ、次に社長が彼に話しかけていました。周囲の人々は、遠巻きに眺めていたのですが、社長と離れた次の瞬間、彼が拙者を見つけて、握手を求めてきた時があります。周囲の同僚は驚いていました。彼と親しい、ただそれだけでも少し自慢でした。

ビジネス的な判断のポイント、については彼から学んだり、感じたことも多かったです。拙者が退職する時も、急な話だったので、彼にきちんと挨拶もお礼も言えずでした。手紙を書いて、同僚に託していましたが、彼に届いたかはわかりません。

ドイツの以前の同僚から、彼がこの夏に退職する、と連絡ありました。ビデオレターを送ってくださいとのことですので、90秒くらいでメッセージを録画して送ろうと思います。
英語とドイツ語の両方で挑戦しようと思います。もう出張でお会いすることはありませんが、君も成長したね、バージョンアップしてるな、と言ってもらえるように、日々奮闘します。

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