[No.2820]
甲乙丙丁の全四巻を、すべて見ることができる幸運に恵まれました。
実際に観ると、擬人化されたカエルや猿の表情が、最小限の色彩と線画で豊かに表現されていることに驚きます。
誰が何の為に描いたのか定かではないですが、当時の風俗や生活、やっぱり面白い楽しいことを喜ぶ民衆の様子であったり、お寺に由来された階級的な社会や帰属意識に対する、対抗的な気持ちも描写されているように感じました。
しかし、歴史の資料集で見た資料や作品を、自分の目の前で実際に観ること自体が、かなり興奮しました。実際に描かれている線を見ますと、下書きした様子はなく、サッと描き切ったようにシンプルで、豊かな表情があふれています。立ったり、走ったりの動作も、スピード感満載で、見れば見るほど驚きです。
こうやって実物を見てみる、実際に体験してみることの良さと素晴らしさを再認識です。
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