[No.2888]
もし、忘れたい出来事を、まったくなかったかのように忘れることができるとすると、悲しい出来事に落ち込む時間を、短縮できるかもしれません。確かに、悲しい出来事に心を痛めて、立ち直れなかったり、心だけではなく体の健康も損なったりすることは、あると思います。
記憶屋にコンタクトして依頼すると、嫌な悲しい出来事の記憶を忘れることが出来ます。でも、悲しい出来事に関連して、大事な人の事も忘れてしまうこともあるのです。例えば、婚約者のことを忘れてしまうと、忘れられた婚約者は、大きな喪失感を味わいますね。
人間の記憶についていろいろ研究者の著作を読むことがあります。憶えておくことも大事ですが、人間の人生では、忘れて行くことも大事だと感じます。
以前、オフクロだったと思いますが、都合のいいように忘れて行くものだ、と言ってました。きちんとご飯を食べて、睡眠を取れば健康になれるし、忘れた方がいいことは、いい感じで忘れて行くから、と。
悲しい出来事からも学びはあります。悲しみからすぐに立ち直ることはできないけど、少し気持ちを休憩させて、そのうち徐々に立ち上がれるようにもなりますが、それには周囲の優しさ、そっとしておいてくれる温かさが必要です。そんな優しさや温かさがないのであれば、やっぱり記憶屋の役割は必要かもしれません。そんなことを思いました。
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