[No.2942]
#7「金魚姫」荻原 浩
久しぶりの荻原浩作品であるし、464ページあるので買ってはみたものの、読まずに置いといたのです、読み始めると止まらなくなることが予想できていましたので。
ついつい1日のいろいろを終えて、お風呂からあがって、自分の椅子に座った23:00から読み始めてしまいました。ちょっと片付けとか、歯磨きとかで中断しながらも1:30AMくらいまで読んでしまい、慌てて寝ました。翌日と翌々日の隙間時間を、この本の読書にあて、一気読みです。
三国志の時代の中国の美女が、恨みを残しながら金魚に生まれ変わり、人間と金魚と生きる長い歴史を経過して現代。ブラック企業の営業マン、デキない社畜の男が、祭りの夜店で金魚すくいしてから、数奇な金魚でありながら時々人間になる女性との数奇な同居の一夏の物語。
歴史SF物という印象を最初に感じてしまったのですが、違和感なく金魚↔️女性に変わる存在との同居生活も感じられて、つまり一気に感情移入して読みました。
もし、生まれ変わりや連鎖、輪廻転生と呼ばれるような現象があるなら、と思いを馳せながら、感情移入はさらに強まります。
この本をハッピーエンドとするか、悲しい終わりとするか、両方の意見や思いがあるように感じます。 拙者が感じたのは、主人公たちが納得できるいい終わり方、と思いました。
映像化したらどんな感じだろうと思いまして調べたら、NHK BS プレミアムドラマで放送されたことがあるとわかりました。 主人公の一人、金魚姫には瀧本美織さんです。雰囲気が合うなあ、と思いました。見たいような、本で感じたままにしておきたいような、両方の気持ちであります。
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