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2022-05-17

読んだ本(2022-#29):

[No.3012]

#29「そのマンション、終の住処でいいですか?」原田ひ香

ある関わり合いを持った複数の同格の登場人物が、それぞれあまり絡み合うことなく、交互に並行的に物語が進んでいく構成を、サマセット・モームの『メリ・ゴオ・ラウンド』の構成にちなんで、「メリーゴーラウンド方式」と呼ぶ ~ Wikipediaより

有名建築家である小宮山悟郎の手になる「赤坂ニューテラスメタボマンション」が話の舞台です。実在する中銀カプセルタワービルがすぐにイメージされます。

デザインや造形としての価値、住み心地としての価値、不動産物件として経済価値と、マンションにはいろんな側面の価値があります。

ましてや、有名な建築家のデザインによる文化的な価値があり、住み心地は問題が出てきており、相続した娘は、亡き父への複雑な想いがあり、住民の賛成による建て替えか、保存か、確かに議論は難しいでしょう。

住処に求めるもの、住処での家族との経緯、いろんな出来事や思いが絡んだ住処、やはり大事です。

一方、住処にこだわるのではなく、ライフスタイルの変化を楽しむのもありですね。

住処に固執する人生もいいですけど、拙者は住処よりも家族と出来事や思い出にこだわりたいです。

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