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2022-08-15

読んだ本(2022-#48): 悟浄出立

[No.3076]

#48「悟浄出立」万城目 学

いやぁ、一気に読んでしまいます、万城目作品。これまでの作品で触れた万城目ワールドと申しますか、日常生活に突如現われる「妖」や「SF」の要素はなく、中国を舞台にした物語の主人公ではなく、助演的な立場を主人公にした物語の振り返り。なるほど、このような物語もありですね。

「西遊記」の沙悟浄、「項羽と劉邦」の虞美人、「史記」司馬遷の娘の立場から物語を見ると、少し違う感慨がありました。同じ事象も、違う立場や視点から見れば、異なる側面や事情が見えてくる訳です。

自分の立場や視点以外でも考えてみたり、事象を捉えることが有用なのは、仕事でも同じです。当事者になりきってみる、反対の意見や思いを持つ人の事情や経緯に思いを馳せてみることで、深い考察やいい熟慮につながると思います。

個人がそれぞれの人生の主人公、という当たり前のことにも気がつきました。

これまで読んだ万城目作品と趣向は違うのですが、読んで面白かったです。

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