[No.3235]
#24「人生の目的」五木 寛之
16年くらい前に、毎日のように薫陶を受けていた上司からいただいた本です。ビジネス本や自己啓発本などいろいろ借りたりいただいたりしましたが、なぜか当時仏教に関連する本のことをよく仰っていました。歎異抄のこととかも話題になる中で、仏教に興味を持つように勧められているのか、と勘違いしかけましたが、自分自身に向き合うことの重要性に気づかせていただきました。
10年ぶりくらいに今回読んでみましたが、間違いなく以前読んだ時に感じたことや考えることとは、今は随分変わったと思います。
拙者は、運命や宿命などという言葉で表現される、既に何か絶対的な存在や関連性によって予め決められたこと、は信じていません。しかし、運命や宿命を信じる人は否定もしませんし、批判はしません。信じることで、救われる気持ちや人も理解できます。
拙者が持つ自分の信念の一つは、自分で道を切り開く、です。自分と言っても自分一人ではなく、いろんな人の意見やアドバイスを聞いたり、助けてもらったりという繋がりがあってのことです。
著者は、冒頭で人生に目的はない、と仰います。
目的と目標は違うので、いい家に住むとか、たくさん稼ぐとか、美味しいものを食べるは、目標にはなっても、目的にはならない。
何のために生きるか、という目的は予めはないということに強い同感を覚えます。いろんな人との繋がり、知識や経験を積みながら、自分に何ができるかと研鑽を続ける先に、何を実現したいか、も見えてくるという拙者の最近の考え方を、応援してくれていると感じました。
まだ見たくない方は見ないでください。ネタバレになってはいけないですが、著者自身が考える人生の目的をメモしておきたいので、メモします。
見たくない人は、↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ は見ないでください。
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人生に決められた目的はない。
人生の目的は、「自分の人生の目的をさがすこと」である。そのためには生きなければならない、生きつづけてこそ、目的も明らかになるのである。
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