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2024-03-12

読んだ本(2024-#18):フィッシュストーリー

[No.3403]
#18「フィッシュストーリー」伊坂 幸太郎

ちょっと超能力のある人、爽やかな人柄の泥棒、愛想のないぶっきらぼうな凶暴な犯罪者などが、ごく自然に登場することが多いな、と感じる伊坂幸太郎作品は多いと思います。

伊坂幸太郎作品が好きになり始めたのは、映画「フィッシュストーリー」を観てからだと思うのですが、肝心な映画「フィッシュストーリー」を観てのつぶやきと叫びが、このBLOGにはないことに気が付きました。あれ?

以下4つの短編です。
  • 動物園のエンジン
  • サクリファイス
  • フィッシュストーリー
  • ポテチ

わりとあっけない表現で、関係者の人生が終わったり、残酷なシーンが発生するのも、日常に突然、非日常の出来事が発生してしまうもの、という著者の思いかな、と最近感じます。日常は儚く、急になくなったり変わったりすることもある、という無常にも似た感じです。

伊坂幸太郎作品、他の作品の登場人物が、不意に別の作品に登場したり、関係していたりするので油断できない楽しさもあります。
「サクリファイス」で彼が彼女に作用したことが、「フィッシュストーリー」での彼女に作用したわけです。いろんな断片的な出来事や人との関わりが、予期せぬ将来での出来事につながっていることを、面白いと感じますし、因果応報とか人生万事塞翁が馬とも言えると思います。

映画「フィッシュストーリー」を先に観て、伊坂幸太郎作品にハマった拙者ですが、実際に短編「フィッシュストーリー」を読み終えて感じたのは、短編「フィッシュストーリー」の方が面白い、と感じました。

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