#19「Variety」奥田 英朗
著者があとがきで書かれていますけど、いろんな出版社や雑誌に掲載された短編を、このままではもったいないと寄せ集めて一冊の本になったそうです。本のタイトルそのままですけど、情景や、主題となるテーマなどが多様です。
大手広告代理店から独立して起業した主人公、大手に勤めていた時には気に留めていなかった大手の恩恵、知らないわけではなかったけど、実感してみると、大手の力は強く、以前お世話になっていたクライアントをいただくなんてもっての他、と気がつきます。
ビジネスマンとしていろんな経験をしてきましたが、結果的に転職したキャリアも、自分でいい選択だっとと思えています。終身雇用、退職金、企業年金、福利厚生などは、実はあまり自分のキャリアを考える上では、ほとんどウェイトをかけていませんでした。自分の専門性や興味関心を評価してくれる場所で成果を出したい、とただ思ってきましたし、思っています。
奥田英朗作品、やはり好きです。この短編集の中にはそんなに気にいらないものもありますけど、主人公の情景描写、受け入れるしかない無常は受け入れるものの、決して諦めるわけではない感じ、が拙者のお気に入りポイントの一つであります。
まだまだ読んでいない奥田英朗作品がありますので、どんどん読んでみます。
0 件のコメント:
コメントを投稿