[No.3606]
#1「その復讐、お預かりします」原田 ひ香
2025年読書の1冊目。原田ひ香作品です。誰かに傷つけられたり、裏切られたり、騙されたりすると、やり返したいとか復讐したくなる衝動に駆られると思います。しかし実際に、復讐するなんてことにはらならない日常だとは思うのですが、復讐屋なる稼業があるとしたら、値段などが許容できるのであれば頼んでみたい気持ちはないでもありません。
手付金100万円で、あとは手間暇と成功報酬と言われたら、頼んでみたくなりますか?
復讐屋のセリフに「復讐するは我にあり」の引用がありました。私、このセリフが聖書の言葉とも知りませんでしたし、意味をまったく逆に勘違いしておりました。
聖書では、復讐は神がするもので、人間はしてはならないという教え、だそうです。我とは神なのです。
誰かを裏切ったり、騙したりすると、そのうち神様に罰せられる、お天道様が見ているから悪いことはしてはダメ、と祖母に言われていましたが、祖母の教えと聖書の言葉は同じことを教えてくれていたという事かもしれません。
誰かや何かを責めることに終始するばかりではなく、自分で切り替えたりすることも大事、とまた気づかされた気もします。
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