#75「カンタ」石田 衣良
父親がいない2人の小学生、団地に幼馴染が主人公です。発達障害のカンタ、スナックで働くシングルマザーと暮らすクラスで要領も器量もいい耀司は、幼稚園時代からの仲良しです。
団体行動も相手の気持ちを読むことも苦手なカンタ、めっぽう数字や理科の世界に強いこと、優しい気持ちの持ち主であることを知る耀司は、闘病に苦しむカンタの母の言われるのです、カンタを守って欲しいと。
カンタは病床の母に言われます、何かあれば耀司を助けるように、と。
カンタと耀司は、高校時代のアルバイトで100万円を貯めて、株式投資し、大学生になる時には携帯電話のゲーム広告のビジネスを立ち上げて急成長です。経済的な苦しみの生活から脱した反面、買収劇の渦に巻き込まれます。いつも財務担当役員として支えるカンタも買収劇の渦から耀司を守れずに、決心をします。
友達に会いたくなりました。進学や転職を経ると、以前からの友人との物理的距離が遠くになりがちです。普段電話をかける事もないですし、マメにLINEやメールもするわけではないですが、いつも友達は頭の片隅にあるし、不意に元気かな、と思う事はあります。
損得勘定なんて関係なく、気遣える、何か力になってあげたいと思える関係、拙者は友達のために、何がしてあげられるか、支えてあげられるか。
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