[No.1721]
#9「オイアウエ漂流記」荻原浩
リゾート開発のスポンサー御曹司、もてなしの開発請負会社のサラリーマン達、
新婚夫婦、痴呆気味のおじいちゃんと旅行中の小学生孫、正体不明の外国人の10人が
南のリゾート島に移動中の飛行機が緊急着水して、無人島でサバイバル生活を開始・・・。
読んでいる途中は、荻原作品独特のユーモアで面白いのですが、
なんでだろう、荻原作品で一番面白くないような気がする。
「ママの狙撃銃」も楽しめなかった作品でしたが、これも嗚呼。
生存することの厳しさ、人間が食べ物を摂取することと生き物の命を奪うこと、
生きるために殺すことの背反性、動物や環境保護における人間のエゴを
気付かせてくれるあたりは、さりげなくも熱いメッセージを感じて好きです。
好きな作家なので悪口はあまり書きません。
結末が???な感じも文句言いません。
ハードボイルドエッグ、サニーサイドエッグに続くエッグ物を
また読みたいなぁ、と思いました。
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