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2012-12-20

読んだ本(2012-#19):セカンド・ラブ

[No.1887]

#19「セカンド・ラブ」乾くるみ


書店で「イニシエーション・ラブ」を手に取ってのは、帯のコメントに惹かれたからです。
読み終えてもう一回読みたくなる、という意味の内容だったと思います。
実際に読み終えてもう1回読みました。
小説の最後2行でどんでん返しをくらった驚き、変な爽快感、そして確かめるために再度読んでみたくなる、噂に違わず、でありました。
2008年のことです。もう4年も前ですね。

その後、乾くるみ作品をいくつか読みましたが、「イニシエーション・ラブ」以上、または同等の読後感を得られなかったので、しばらく乾くるみ作品から遠ざかっていました。
昨日会社からの帰り道、電車に乗る前に書店に入り、久々に手に取った乾くるみ作品が「セカンド・ラブ」です。

今回は「イニシエーション・ラブ」と同等のどんでん返しがありました。
ええっ、そういうことだったの、と最後の1ページで驚きました。
好き嫌いはあるでしょうが、この驚き感は好きです。

恋愛ミステリーというカテゴリーで語られることもあるようです。
ミステリー小説としては、仕掛けやトリックがどうのこうのと評されているようですが、娯楽としては拙者自身は十分以上に楽しむことができました。


正明が会社の先輩に誘われて参加したスキー旅行で知り合った、両家のお嬢様である春香。
春香は美しく気さくで、独身寮と会社の往復の毎日、孤独な少年時代を過ごした正明は、一気に春香に惹かれていきます。
正明がひょんなことから新宿のクラブに行くと、春香とそっくりな美奈子に出会います。
どうやら春香と美奈子は一卵性双生児として生まれ、その後別々の家庭で育てられて、ということを正明は知り、春香だけでなく美奈子にも惹かれていることに気がつき・・・

あらすじを書くとずいぶん陳腐になってしまいますので、興味のある方はぜひご一読ください。
ぜひきれいに騙されてみてください。

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