[No.1886]
#26「WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々」
主人公である仕事が来ない田舎の弁護士が、事務所の家賃や暖房機器とかコピー機の修理代を捻出するにも困るようになり、クライアントである高齢者の後見人になることで報酬を得るようにしようと嘘をついてしまいます。
クライアントの高齢者を養護施設に入所させているので、後見人の責任は果たしておらず、おまけに後見人の報酬は得ている始末。これは弁護士としては違反です。
弁護士は、自分の生活費を稼ぐためについた嘘です。
ところが突然、養護施設に入った高齢者の孫だと名乗る少年がやってきて、どうやら薬物中毒で育児放棄した母親、母親の恋人からの暴力から逃げ出してきた様子。
生活費にも困る弁護士が、少年を居候として受け入れると、実は少年は有望なレスリング選手であることが分かり、弁護士がコーチをするレスリングチームで活躍。不良少年かと思ったけど、とても真面目でいい少年だとも分かり、なんとか少年の力になってやりたいと思う訳です。
大学の奨学金を得るチャンスである州大会の会場に育児放棄の母親がやって来て、
母親の姿を見た少年は動揺し、試合を中断させてしまい、奨学金を得るチャンスをムダにします。
おまけに弁護士の嘘がばれて、弁護士資格を失う始末。
それでも、タイトルにあるように、弁護士だった主人公とレスリングの少年は、ある意味において最高の日々を手に入れたんです。
実の親から見放されて、他人と生活する方が子供にとって有益なこともあるんだと思いました。
親にもいろんな事情はあると思うのですが、どうな子供に不利益が生じないように、いろんな可能性を秘めている子供たちの笑顔がたくさんある生活、世界であるように、そんなことを感じました。
話題は変わってしまうかもしれませんが、コネティカット州の学校で起きてしまった銃乱射事件で多数のお子さんや学校関係者の命が失われてしまったニュースを見て、胸が痛くなりました。
いろんな社会問題はありますが、複雑に考えずに
「子供にとって有益であるか否か」
という視点をきちんと貫けば、領土、原発、年金などの問題も合理的に判断できるように思いました。
長期的な視野、自分の為ではなく、自分ではない他人や世代の為に考えて行動するのは簡単ではないですが、とても大事なことだと思います。
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