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2013-11-07

読んだ本(2013-#16):ヒア・カムズ・ザ・サン

[No.2087]

#16「ヒア・カムズ・ザ・サン」 有川浩

久しぶりの有川浩作品でした。

出版社の編集者である、主人公の真也、同僚編集者のカオル。
カオルの生き別れた父親が20年ぶりに日本に帰国することに。
アメリカで脚本家として成功した父親とのことであった。

真也には特殊能力があった。
物を触ると、その物にまつわる人や出来事が見えてしまうという能力。
カオルの父にまつわる文書を手にした真也に見えてきたのは、
アメリカで脚本家として成功しているというのではなく・・・

非常に軽快に読みました。
272ページですが、2時間ちょっとで読み終えたはず。
あれ、こんなに読むの速かったけ?
自分の親との関係や思い出に思いを馳せながら読むと、
今の拙者にはちょっと悲しい気持ちにさせられる場面もあるのですが、
いい思い出も、そうでない思い出も含めて家族の大事な思い出であり、
思いを寄せ合うことで、家族になれる、と感じました。


第一部は、真也を主人公にして、カオルと父親を引き合わせるという視点、
第二部は、カオルの父親との昔の思い出から今に至るまでを軸にした視点
第三部は、どう言えばいいかな。

と複数の視点で、同じ物語を見ているという作品です。
第一部は 一番感情移入して読めましたが、
第二部以降は、何となくゴールが見えている話を読んでいる感もありまして
すーっと読み終えてしまった感じです。

映画にするならば、カオル役は内田由紀だ、と勝手に思いました。

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