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2017-09-18

読んだ本(2017-#11):人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか?

[No.2854]

コンピュータ将棋で名人を破る、というニュースに
驚きを覚えました。
チェスや囲碁よりも、判断に関連する情報が多い感じがする、
取った駒を再度使える、と複雑な将棋は、人間の方が強いと
感じていましたので。

ITに仕事でかかわっていると、
ビッグデータ、人工知能、機械学習、ディープラーニングと
いろいろなキーワードに出会うのですが、
何が違うのか、何ができるようになるのか
よく分からなかったのですが、この本で分かったような気がします。

拙者が思うに、やはりまず、なぜ人工知能を開発し活用しようとするか、
という「目的」が重要です。
胸部レントゲンの画像から、お医者さんの目視では発見できない病巣を見つけるとか、
渋滞予測をして、大規模事故を予防するとかは素晴らしいです。

ただし、人間では理解できない結果を導き出して、
コンピュータ同士で人間が分からない言語でコミュニケーションを取り出した、
というような事態も起こっているとのこと。

科学の進歩にやたらとストップをかけるのもダメとは思いますが、
DNAや遺伝子を自由自在に操って生命体を生み出すとか、
人間が制御できない事態を生み出すことは、ストップをかけるべきとも思います。

ノーベル賞を受賞した野依教授が、
東日本大震災で発生した原子力発電所の事故に関連した発言で、
「科学は真実の追求、技術はそれを応用するときに光と陰ができる」
「科学者は想定外と言ってはならない」
には、グッと引き寄せられる力を感じます。

さて、「科学」ではなく、ビジネスではどうなのでしょう?
「目的」を共有し、支援し、集う仲間が「目的」を果たし、
社会、世界、地球に貢献できるとしたら、
それはやっぱり素晴らしいビジネスだと思います。
部署の壁、などバカバカしいの極み。
さあ、また明日から仕事頑張ります、楽しみます。

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