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2020-07-04

読んだ本(2020-#9):マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

[No.3177]

#9「マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する」

会話や対話での記述ですが、
なかなか難解な言い回しや表現もあり、気分転換のつもりで読んでも脳みそはヘロヘロになります。
最近、意識して哲学の本を読んでいる訳でもないのですが、
なんでだろうと思うことについて、どうにか自分なりに答えを導びきたいと感じることもあり、ウィキペディアにあるような科学的な歴史的な事実に導かれるものではなく、観念的に、しかし理論的に自分のモヤモヤを整理したいと感じており、哲学的な考察やアプローチに興味を持つようになった、気がします。

20歳代の新進気鋭のボン大学の哲学教授、マルクス・ガブリエル氏。
ドイツ哲学の歴史的な経緯にも触れてくれながら、現代のインターネットやSNSへの所感、宗教、資本主義経済、AIやロボットなどへの考察も聞けて、なかなか刺激的でした。
拙者のように、そもそも哲学に関する見識や理解がなくても、哲学に触れた気持ちになれるのも、嬉しい本です。

いくつか、印象深い記述内容を備忘のためにメモります。
・人生そのものに意味はないかも。意味付けしたいと思うことで人生に意味がうまれる
→「実存主義」という考え方に依拠するらしい
・ユニコーンは存在する。絵に描かれたユニコーンを見て、みながユニコーンというから
→「新実在論」という考え方に依拠するらしい

哲学は、なぜそうなのか?を考えることだと思います。
責任ある言葉を発するビジネスマンになることを目指していますが、法的な根拠や科学的な根拠があるのであれば、それを提示し説明すればいいのですが、実際の仕事では、数字やデータを根拠に合理的に判断できないこともあります。
そんな時こそ、なぜそう判断したか、を論理的に簡潔に話せることは、とても大事なことだと思うようになりました。
まだまだ拙者、モヤモヤしておりますが、モヤモヤすることにも意味があり、通過すべきプロセスと思えるようになっております。
まだいろいろ読んで感じてみようと思います。

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