[No.3089]
#6「総理の夫」
原田マハ作品を好きになって2作品目として読んだ「総理の夫」の映画化です。
小説では、日本初の女性総理大臣になるまでのプロセスが長かったのですが、映画では総理大臣になってからの方が、ストーリーの中心になっていました。
それにしても、女優の中谷美紀さんは女性総理大臣の雰囲気がピッタリしています。
小説版と映画版、どちらにそれぞれの良さがありますが、総理の夫のバタバタした日常よりも、政党の駆け引きなどをもっと生々しく観てみたかったような気がします。小説と違って、映画化で政党どうしの駆け引きや黒幕を描くと、生々しくなりすぎるから、自粛したのか、とも感じます。
小説では、夫の家業のボスの存在感、もっと強烈でしたし、強く優しいキャラクターでしたが、映画ではもったいない感じでした。
映画版をネガティブに評するつもりもないですが、原作小説で気に入った作品を、映画版で見るときは、少し気持ちを整理して観たらいいんだろうな、と思いました。
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