[No.3106]
#55「傑作はまだ」瀬尾 まいこ
25年前に生まれた子供に、毎月養育費を払い続けて、受け取りの返信と共に子供の写真が1枚同封されている。生まれてから、子供には一度も会ったことがなく、会いたいとも思わず。
20年以上両親とも会わず、引きこもったような生活の中で小説を書く作家として暮らしている50歳代の男性が主人公です。
近所に知り合いもいない、自治会の付き合いもなく、友人もなく、パソコンで作品を書いて、メールやファックスで出版社とのやりとり。
突然現れた息子、そして1ヶ月の同居で主人公に変化があらわれ。。。
うむー、実際に会ったことがない子供でも、写真を見れば会ってみたくなるだろうな、が拙者の素直な印象です。この主人公には感情移入できないのですが、なぜ息子が急に訪ねてきたのかを知ると、少し考えさせられました。
両親や兄弟姉妹が家族揃って、ワイワイ一緒に過ごせる時間とは、人生の中のいかに一瞬であるか、という事実にも気がつきました。
なので拙者は、妻やチビ子と、可能な限り一緒にワイワイと過ごした方がいいな、と思いを強くしたのであります。
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