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2024-03-06

読んだ本(2024-#15):噂の女

[No.3398]

#15「噂の女」奥田 英朗

久しぶりの奥田英朗作品、一気読みでした。

高校時代は地味で目立たなかった女性が、色香の豊潤な20代女性となり、自動車販売会社で働いたり、歓楽街で店を開いたり、建設会社の社長や代議士などのパトロンを得て、いろんな噂を纏いながら、のし上がるストーリーです。

人の噂には、確かに事実も含まれてはいるでしょうが、羨望や妬み、それぞれの人の事情に起因する印象などが複雑に絡んでいるな、と思います。

この噂の女こと、糸井美幸が主人公ですが、主人公の言葉や立場で語られることなく、周囲の噂や評価だけで物語は進んでいきます。この糸井美幸ののし上がるストーリーを、サクセスストーリーと読むのか、殺人容疑の話と読むのか、富豪の相続トラブルと読むのか、義賊物と読むのか、いろんな読み方がありそうです。

正直な感想ですが、奥田作品は好きですが、この本よりも、これとか、あれとか、が好きなのでおススメです。

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