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2024-08-19

読んだ本(2024-#65):プリンシパルのない日本

[No 3514]

#65「プリンシパルのない日本」白洲 次郎

戦後の男前、の代表格のような存在であると名前は聞いたこともあったのですが、白洲次郎氏の言葉を直接見たり聞いたりしたことはありませんでした。

今回初めて読んだのですが、何と潔い方なのでしょうか、というのが読み始めて最初の印象であり、読後の感想です。

吉田茂首相に重用されるなど、妬みの渦の中にいらっしゃったと思います。流暢な英語、GHQとの折衝や交渉などの武勇伝も多いようです。実際の資料や記録がほとんどないので、真偽のほどは定かでない、ということも多いとのこと。

人物を評価することは難しいですが、書かれている事象に対する見識や論理は、明確で合理的だと思います。

殊に吾々の時代に、この馬鹿な戦争をして元も子も無くしてしまった現在、次の時代に来る人々のために幾許でもこの負担を軽くして、少しでももっと明るい世の中にして引継ぐ義務をも感じる

と仰っています。

拙者もこの言葉を忘れず、仕事にプライベートに踏ん張ってみようと思います。

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