#70「邪馬台国はどこですか?」鯨 統一郎
ブッダ、お釈迦さまは悟りを開いたのか?
邪馬台国はどこ? 本当に畿内か九州のどちらか?
聖徳太子とは誰ですか? 実在したのか?
本能寺の変、織田信長が起こした?
十字架に磔られたのはイエスではなかった?
これらのことを専門家に聞いたら、一笑に付されるか、憤慨されるかのいずれかかと思いますが、拙者は思うのです、本当にそうであることを確認する術がない、という事実です。
事実として確認できないことを軽んじるつもりはないですが、事実にないことを事実であるかのように評するのは、やはり混同です。事実と確認できないことを信じる自由はありますが、事実と確認できないことを事実と評するのは、虚偽になる可能性があります。
邪馬台国があったとされる時代、日本には文字がないので、中国の書物「魏志倭人伝」、「漢書地理志」や「隋書倭国伝」に記述されたことを、歴史的事実として扱うのが歴史学です。歴史は当時の為政者にとって有意義な視点や出来事を記載されることが多いでしょうから、ブッダ、卑弥呼、聖徳太子、織田信長、イエス・キリストの歴史的事実を検証することは、事実上不可能かもしれません。
バーでの会話で、これらの常識的な歴史的見解に対する、異端な合理的指摘、矛盾の突っ込みの会話が交わされる形式でのお話の進みは、拙者にはとても面白かったです。
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