#66「さまざまな迷路」星 新一
人間のちょっとした欺瞞、怠惰さ、ごまかし、煩悩や個人の特性によって、予想もしなかったとんでもない事態になる可能性を感じました。
このショートショートみたいな出来事や起こった事態は、実はいつでも起こり得る、とも言えます。
特に記憶に残る「重要な任務」をネタバレにならないように紹介したいです。
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諜報機関に勤務する主人公は、ある物をある所に運ぶように指示されます。もう1人の同僚とペアで運ぶように指示されるのですが、物の中身は見てはならないし、失われてもいけないし、壊されてもダメ、という指示です。
途中で意義が不明な指示を遂行することにモチベーションは下がるし、接待に誘われたり、暴漢に狙われるとかいろいろ起こります。
なんとか運びを進めるうちに、同僚ともいろんなことを話します。ミッションを成功させるための準備や検討、仕事への不満やぼやきなどです。
いろいろ乗り越えてミッションが完了した時に、中身が明かされるのです。
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そういうことだったの? という爽やかな騙され感でした。
でもこれ、現実も我々の生活でも、起こり得るな、と思いました。
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