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2011-06-06

読んだ本(2011-#10):世界経済を破綻させる23の嘘

[No.1473]

#10「世界経済を破綻させる23の嘘」ハジュン・チャン

著者は、ケンブリッジ大学の経済学の先生です。
とても興味深い内容で、新聞やテレビニュースでは表面的な事しか言ってないけど、
それ本当はどーいう事なんだろう?という疑問にストレートに回答してくれます。

グローバリゼーション、資本主義自由経済、規制緩和、小さい政府、教育の充実、
金融市場の自由化、脱工業化へのシフト・・・

社会経済の発展を語る上で是認される事の多いこれらの施策ですが、
先進諸国が歩んできた経済発展の歴史的経緯、発展途上国への負の影響等、
へぇ~そうなんだ、と思える事実や考察が淡々と述べられています。

自由に市場に任せて、経済活動を行い、教育水準を上げる事で付加価値の高い
つまり給与水準の高い生活を享受でき、社会は公共機関の予算を縮小させて、
経済政策や規制は最小限にすることで経済発展した国など、今までない事に
これまで気がつきませんでした。

これは良書ですね。

拙宅にある小スペース:ブック○フで売却はしないコーナーでの保存決定!

インターネットがビジネス社会に与えたインパクトは、
電話の登場に比べれば、とても小さなものである、
なるほど、そりゃそうっすね。

読んだり見たりして分かった気分になるのもいいけど、
やっぱりそれったどういうこと? と疑問を持つのは大事ですね。

経済学の意義や限界についてもスッキリ理解できます。
「経済学が役立つのは、経済学者の就職口としてである」と
J.K.ガルブレイズが述べていたとは・・・、含蓄あるねぇ。

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