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2011-07-22

読んだ本(2011-#16):怒らないこと - 役立つ初期仏教法話〈1〉

[No.1503]

#16「怒らないこと - 役立つ初期仏教法話〈1〉」アルボムッレ・スマナサーラ

何だかイライラすることもあるし、意見やアイデアが合わないこともあります。
仕事に限定して考えると、相手にこちらの意図が伝わらずに、先方に勘違いや
誤解をされたり、反感を買ったり、賛同してもらえないとイラッとします。
ましてや拙者の方が経験もあるという自負やプライドがあったりすると、
余計に腹が立つのも事実です。

学生時代からの友人が、「怒らない○○」みたいな本を読んでいたことを
思い出したので、拙者も読んでみました。

お釈迦様は、自分の腕をノコギリで切り落とそうとしている人に対しても怒らない、
そうです。
怒りの感情は、特に初期仏教においては自分を不幸にさせてしまう感情であると
いう教えに基づき、怒らないのではなく、怒りの感情を起こさない、
というレベルに達することをお釈迦様はお求めであります。

仏教の教義は実現することが難しく、俗世の凡人である拙者には習得が難しそうですが、
なぜ怒りの感情が生まれるか、に関する考察はとても興味深いです。
一つの切り口として、こんなことが挙げられています。

・自分の方が正しいと思うから腹が立つ

これはとても的を得ていると思いました。
自分が正しいか、相手が正しいかは、本当はとても難しい判断です。
抱えている事情や、視点や立場が変われば、意見が異なるのも不思議ではなく、
一概に「自分が正しい」と思うことは、実はとても未熟であることに気付かされました。

やはりまずは相手の話や意見を聞いて、
事情や背景も含めて理解してあげようとすることが必要ですね。
相手を受け入れること、そして自分の言葉でこちらの思いや考えを伝えること。
伝わらない事もあるけど、相手が未熟なのかもしれないし、
自分に至らないところがあるのかもしれない。
そう思えば、怒る事もなくなる(少なくなるはず)。

怒らないとされるお釈迦様も未熟な者には、きちんと罰を与えていらっしゃるので、
未熟が完全に許容される、受け入れられるという訳でもないあたり、なかなか奥深いです。

やさしい言葉で書かれているので、ぜひ読んでみてください。
何かに勧誘するつもりはまったくありませんが、示唆に富んでいますのでどーぞ。

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