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2013-03-04

読んだ本(2013-#6):伝説の灘高教師が教える 一生役立つ学ぶ力

[No.1942]

#6「伝説の灘高教師が教える 一生役立つ学ぶ力」

進学成績のいい高校として有名な灘高校、中高一貫の男子高校です。
学生は私服で登下校し、テニスコートにもグラウンドでも汗を流している。
入学試験の時には、進学塾の講師達がのぼりを持って受験生を激励する、
そんな光景を見たり、知ったりしています。

小説「銀の匙」を中学3年間かけて、横道にそれながら
子供達の考える力や周辺知識に興味を持たせながら自主的に学ぶ力を育てる、
という伝説の教師:橋本武氏の授業の一端を知ることができました。

東京大学や京都大学に一人でも多くの合格者を出したい、なんてことでなく
ましてや、大学に合格するためのテクニックや教えることでもない。
自主的に学ぶ力をつけるために刺激を子供に与えれば、子供は自主的に学び、
詰め込みで受験勉強しなくても、自分で受験を乗り越えていける、という考え。

灘中学に合格している子供達ですから、
そもそも優秀な子供だからこそできる教育方法かとも思いましたが、
有名公立高校に合格しなかった”落ちこぼれ”集団であった灘高校で実践された
教育方法であることを知れば、拙者やチビ子にも参考にできる気分になれます。

「自主的に学ぶ力をつけるために刺激を子供に与える」と言っても、
橋本氏が注いだ精力やアイデアは簡単にはマネできません。
でも、子供の目線で疑問を感じたらトコトン調べてみる、自分の考えをまとめてみる、
なぜだろう?と考えてみることの重要性は、大人になって仕事をする毎日でも
その重要性が何かを成し遂げるためには必要な普遍なものであることに気がつきます。

多趣味であること、いろいろな興味を持つことが、さまざまな視点や意見の相違を
感じたり、受け入れたりできる素地になることも感じさせてくれます。

チビ子の受験対策なんてことは考えたこともありませんが、
我々両親が、いろんなことに興味を持って、本を読んだり、どこかに出かけたり、
体を動かしたり一緒に楽しく過ごせば、チビ子にとってもきっといいことだ、
と思えるようになりました。

最近のチビ子、なんで? なんで?とよく質問します。
何の気なしに言っている様子に見えることもあるのですが、
きちんと答えています、何度も何度も。

とても読みやすい文章で、アッと言う間でした。

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