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2013-11-27

読んだ本(2013-#18):人口論 訳序/凡例/解説/序言/前書

[No.2101]

#18「人口論 訳序/凡例/解説/序言/前書」トマス・ロバート・マルサス

学生時代に人口統計に興味を持ったのに、この名著をしっかりと読むことよりも、実際の人口統計データを活用した分析や統計制度や統計体系に終始した感があります。

iPad miniのKindleアプリを使えば、この名著は無料でダウンロードして読むことが出来ます。すごい時代とテクノロジーになったものです。

1800年代に、こんな考察をした人がいたのか、とまず驚きました。
それにしても、昔の偉人が書く文章は、哲学的で文学的で冗長で、ちょっと難解です。訳語にもよるとは思いますが、読んでスーッと理解できるわけではないです。

人口が増えても、食料供給は比例して増えていくわけではなく、
人類の生殖情欲がなくなることはないから、
人口増加には限界があり、減少に転じ、また食料供給に余剰があれば増加に転じるを繰り返す・・・が彼の提唱する第一の仮説かと思います。

まだ、「序」なので入り口にも立っていませんが、国の社会経済の反映を、人口という切り口から考察することに、拙者はやはり魅力を感じます。

人口は、社会+経済+歴史の事情の最終結果であり、増えた減ったの結論から何かを論じるのではなく、何が原因で増減が発生したのか、増減が及ぼす社会経済的な影響は何かを考えることに今でも興味があります。
研究対象を人口の増減法則性に限定するのを形式人口学、人口と社会経済現象との関連や影響を対象とするのが社会人口学、と言うようです。

まだまだ人口論は続くので、ボチボチと読み進めようと思います。

しかしなぜだろう、iPad miniで電子書籍を読むのと、製本された本を読むのとでは、記憶の残り方、読んで受ける印象に違いがあるような気がする。

マルサスが、飽食の中での草食系男子、晩婚化、同性婚、待機児童、各国で奪い合う水産資源などの現状を見たら、どんな分析をするのか興味があります。

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