[No.2949]
#8「熱く生きる」天野篤
天皇陛下の執刀医としても有名になった著者ですが、
NHKのドキュメンタリー番組で取り上げられた時が
拙者が知るきっかけでした。
東京大学医学部の卒業生でもなく、
東京大学医学部の教授でもない人が天皇陛下の執刀医になったんだ、
という理由が分かりました。
頼りになるし、何とかしてくれる、と思える存在だからだと思います。
心臓バイパス手術の実践家で、多くの難しい手術も多かったはずです。
高校時代は偏差値50、3浪の末に日本大学医学部に入学、
その後の医師道への邁進ぶりは圧巻です。
医師道とは、
「みずから極限にまで追い込んで、高い能力を発揮できる心と力」
著書が考える医師道とは以下の7つ、備忘にメモしておきたい。
1、医師はみずからを生きやすくするために易きに向かってはならない
2、医師は自分の業に誇りを持ち、修行に対して達成感とともに幸福感を持つ
3、医師は患者の苦痛、病、生死の境に対して、逃避する行動をとってはならない
4、医師は患者の老若(幼)、性別をいい訳にしてはならない
5、医師は自分の身につけた経験を遍く、差別なくほどこさなければならない
6、医師は社会制度に則した医療を行うことを原則とするが、医療改革(=患者・医師双方が納得できる医療の追求)を志しを持たなければならない
7、医師も人なり。医療の現場で個人が保護されるような環境は、みずからの努力で獲得しなければならない
あまり無理せず、最小限の努力で、最大限の成果を得ることがスマートないい人生
そんな風潮も感じるし、人間の怠惰な心からそうなりがちかもしれません。
拙者は医師ではないですが、この本に書かれていること、著者の実践するスタイルに
少しでも近づきたいなと思いました。
自分で信じる、少しでも世の中の、誰かの役に立つ、仕事をするために。
著者がテニス好きなので、勝手に親近感がアップです。
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