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2019-04-12

読んだ本(2019-#7):ルーズベルトの開戦責任

[No.3030]

#7「ルーズベルトの開戦責任」ハミルトン・フィッシュ

第二次大戦前後のアメリカ上院議員であった
ハミルトン・フィッシュの著作です。
第二次大戦前に、ナチスドイツのヒトラー、ソビエトのスターリン、イギリスのチャーチル首相、アメリカのルーズベルト大統領との間でどんなやり取りや交渉があったか、どんな思惑や目論見があったか、ヤルタ会談では誰によって何が決められたか、誰が大事な何を隠蔽しようとしたか、チャーチル首相とルーズベルト大統領がその後どのような言葉を周囲に漏らしたか、などが著者自身の経験や歴史文書も基に書かれています。
 ある一人の元上院議員の見解、と捉えたとしても、第二次世界大戦の経緯を知るいい機会に思いました。
 

海上自衛隊に長く勤めた父に、拙者は何度か聞いたことがあります。
なぜ日本はアメリカと戦争をすることになったのか、と。
対戦前には親密であったアメリカ、国力や軍事力に大きな差があるアメリカと戦って勝算がないことは分かっていただろうし、戦争で国が滅びたり、国民が健康や命を失う事態には、何があってもしないとしただろうに。

父は「そうならざると得ない状況になってしまった」としか言いませんが、
何と無く父が言わんとしていることがわかった気がしました。

東欧が共産化し、中国共産党の勢力が拡大し、ソビエトが冷戦時代の世界の脅威の対局になることは、チャーチル首相もルーズベルト大統領も想定していなかったようです。 

歴史を評価することは難しく、また断定した意見は個人的であっても表明することが難しいとは思います。しかし、自分なりにどのように評価するか、考えるかは、大人にとってはとても大事なことだと思いますし、インエリジェンスだと思います。

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