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2021-09-18

読んだ本(2021-#41):この国のかたち(3)

 [No.2882]

#41「この国のかたち(3)」司馬 遼太郎

もっと早く読んでおけばよかった、そんな想いがますます強くなる本です。歴史を学ぶ、という視点自体がなんとなく保守的な印象を持つ言葉だったのですが、歴史を知るということは、今までの経緯を理解する、ただそういう意味だけにおいても有意義であることに、この年齢にならなければ気づけなかったのか、と拙者自身にがっかりだったりもします。

まあ気付いた時から学べばいい、というポジティブな気持ちで読み進めております。

なんと(710年)大きな平城京、なくよ(794年)ウグイス平安京と遷都があったことは、子供時代の授業で習いますし知っていますが、腑に落ちなかったのです実は、拙者。

なんであんな昔に、奈良の平城京から、京都の長岡京を経て平安京に、わざわざ従来の都を捨てて遷都したのか、引っ越しも、都の造成も大変だったろうに。著者の洞察にはとても納得です。

今拙者が認識する仏教も、百済から伝来した仏教と、その後日本で発展した仏教とではいろいろ異なっている変遷があること、福澤諭吉が脱亜論を唱えた経緯など、歴史の授業ではただ記憶して知った気持ちになっていることも、なぜそうなったのか経緯を知ると知らないとでは、認識や考察の深さは、別物です。

そんなことに気づかせてくれただけでも、この書籍代は非常に費用対効果の高い投資になっていると言えて嬉しいです。

まだまだ(6)まで続くので楽しみ、楽しみ。


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