[No. 2874]
#44「この国のかたち(4)」司馬遼太郎
教科書で書かれている歴史の内容、自分の中にある歴史観と、この著作のギャップを楽しんでいます。学者の根拠に基づく見解も興味深いですが、職業作家という立場から、ある意味に根拠を学術的に明示できないとしても、確からしく合理的な意見や見解を述べることはできます。
この4では、足利時代における将軍が果たした社会的な役割と民衆の実態、明治期や大正期における天皇や内閣の関係と庶民の意識のギャップなどがなかなか興味深かったです。教科書では触れられない内容ですけど、いつの時代にも民衆の生活や思いがあるはずなので、拙者は紀元前2,000年前のエジプト、ルネサンス期のイタリアについて思う時も、庶民の生活に思いを馳せます。
いつの時代も、親は子を気にかけていただろうし、良かれと思っていろいろ頑張っていたはずですし。
それにしても、司馬遼太郎氏の知識や見識、おそれいります。
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