#11 「恋文の技術」森見 登美彦
インターネットもスマホも利用も日常的な今は、誰かに何かを伝えようとすると、すぐに、今も伝えることが技術的には可能になりました。拙者のように、父と毎晩スマホのビデオ通話ができれば、表情も知ることができます。
年賀状の発売枚数が減少している、と聞いて久しいですが、手紙という伝達手段は残ると思っています。企業間の挨拶状的な年賀状は、減るとしても。
面と向かって話す、メールで伝える、手紙で伝える、目的や効果は異なるものですね。
- 表情を伝えながら、相手に安心感を伝える、
- 今まさにこのタイミングで文字で伝える、
- 電話での会話の行間を相手の表情を見ずに察する
それぞれに意義あると思います。
今も手元に置いている手紙、消せないメール、忘れらない面と向かって会話したいろんな出来事、いろいろ増えていくのは、嬉しいことと思います。
先日、約20年ぶりに最初の勤め先での同期にメールを送りました。年賀状のやり取りを続けていましたが、不意に声をかけたくなったので。一緒に会社の不条理を妬み、容易では装置の据付や調整を担当してもらい。。。メールでもよかったです、彼とまた近況を報告しあえて。
久しぶりの、森見登美彦作品です。やはり一気読みでした。京都の大学から能登半島に研究拠点を移し(移され?)た間の、友人、京都の研究室の先輩女性、妹、家庭教師していた時の教え子、大学の先輩である森見氏との往復書簡です。後半は伏線を回収できて、さらに面白いです。
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