[No. 3176]
#5「超一流アスリートが実践している本番で結果を出す技術」児玉 光雄
練習する量が少ないのは、まず練習を増やしましょう、となりますが、どんな練習をすればいいか、練習をどのように実践すればいいか、そして本番で練習した力をどう発揮するかを、きちんと教えてもらったり、学ぶ機会がないかのしれない、が読後の直感です。
著者も触れていましたが、自分自身のこれまでの経験で、ものすごく集中していい成果が出た経験を思い出すことが意義あると思います。
いいプレゼンができた時、十分に練習もしましたが、ストーリーや具体例を読むのではなく、自分から発するように伝えることが出来ました。話す内容を記憶していたことはもちろんですが、こんな風に理解してくれるといいな、理解してくれると聞いた人にも役立つだろうな、という想いを持てていたと思い出します。
弓道部で試合に出た時、最後の自分の射が当たれば勝ちあがりが決まる、という状況がありました。チームメイトや観戦者のいる中で緊張はしましたが、不思議と集中できました。射法八節のそれぞれの所作をいつも通りに行い、矢を引き分けて的を見た時に、周囲の音が聞こえなくなって、矢がいつの間にか放れて、心地いいなと感じた直後に、パスっと的中の音が聞こえました。構えを直して射場を退場する途中で、顧問の笑顔を見て安堵したことを思い出します。
これらの経験と、この本の中で書かれている事柄で、共通と感じることがあります。
- 自分でコントロール出来ない事は気にしない
- 集中できない時はリラックスを心がける
プレゼンの観衆が、どのくらいいるか、どんな人達かは自分でコントロールできません。自分が出来る事は、伝えたい事をしっかりと気持ちを込めて話すことだ、と思えたので、プレゼンがいいと思われるか、悪いと思われるかを心配することもなくなりました。
的に当たるかどうかは、風などの環境要因はゼロではないですが、専ら自分がいい射をすれば的中するわけです。また当たらなかったらどうしようとか気になり始めたので、いつも決めているルーティンを思い出し、射場の神棚を見て、前に立つメンバーの背中を見て、後は的だけを見ることで、リラックスできました。
この本でなるほどと思ったのは、以下のメッセージ。仕事でも、時々思い出して混同しないようにします。
- 優先順位と難易度を混同しない
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