[No.3224]
#20「チルドレン」伊坂 幸太郎
伊坂幸太郎作品の特徴の一つだと思うのですが、登場人物がいろんな短編や、章立ての別々のストーリーで、関連人物として登場していたり、つながっていたり、時間の流れが過去から現在に話がつながったりします。
この短編集も、雑な言葉遣いでも本質を突く、そしてぶっきらぼうな若者男性なのに何故か親近感を抱かせる家庭裁判所の陣内など、そんな人物は身近にいないと思いながらも、自分の周囲にいる誰かを連想させる、そんな短編集です。
一気に読みながら、人物の関連、時間の経過などの伏線が脳内で繋がる度に、読んでいて面白い高揚感と、うん伊坂作品これこれ、という楽しい気持ちが高まります。
確かに、伊坂作品面白いね、いろいろ読んだけど、と思いながらこのブログの過去投稿を眺めていたら気が付きました、2008年にすでに一度この本を読んでいたことに。
まあ、読んだことを忘れていて、再度読んで面白いと感じたら、それはそれで得した気分。自分の記憶力にはガッカリですけど。
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