フォロワー

2024-01-20

読んだ本(2024-#3):あの子とQ

[No.3368]

#3「あの子とQ」万城目 学

直木賞を受賞して、ますます注目される作家の一人になってしまうだろう万城目学作品です。読もうと持っていた作品を、少しずつ読めばいいのですが、読み始めたら一気読みで、この本ものべ3日くらいで読んでしまいました。

吸血鬼の両親から生まれて育てられ、人間の生き血を飲もうとする衝動や、オリンピック金メダル選手を凌ぐ身体能力を発揮しないように過ごす、17歳の女の子が主人公です。

現実的にはあり得ない設定も、3ページくらい読めば、ふむふむと文字を追いかけて、頭の中で情景や登場人物の表情を想像しているのであります。

人間の血を吸ってしまえば、もう吸わないと禁断症状が出て人間社会では生活できなくなるし、でも吸われた人間を、吸血鬼として永遠の生命を与えることもできる、17歳の誕生日までに人間の生き血を吸わなければ、吸血鬼の能力を封印できる、その見届けるのがQです。

黒くモヤモヤした浮遊した影のようなものだそうです。17歳誕生日が迫った主人公を、まさに影のように監視する?見守る存在です。

仲良しのよっちゃんのキューピットになれるか、まさか自分の人生(=吸血鬼としてのライフ?)を賭けた出来事が起こってしまいます。

自分が吸血鬼になってしまってもいい、と思い行動するのか、よっちゃんのキューピットになることを諦めるのか、自分が吸血鬼だとバレてしまうことを受け入れて、超人的な能力を発揮するのか、読んでいる拙者も、重大な決断を迫られている気持ちになりました。

最近も読書が楽しいです。小説もいいし、仕事や勉強に必要な本もいいし。ボールを打ったり、取ったり、蹴ったりするばかりでなく、読書をもっと早くから楽しいと思いたかったです。巻き返すように、どんどんこれから読みます。

0 件のコメント: