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2024-08-09

読んだ本(2024-#61):君主論

[No.3506]

#61「君主論」マキャヴェッリ

現代でも組織論やリーダーシップ論で参照されることも多いマキャヴェッリの「君主論」。聞いたことはあったのですが、読んだことはなかったので読んでみました。

ローマ皇帝や、13~14世紀のヨーロッパの王侯や兵力の隆盛や没落、戦争の経緯や結果を、新聞、雑誌やテレビやインターネットもない時代にこれらの情報を書いたとすると、周囲からは相当な情報や知識と見られたかもしれません。

工程や王様の資質や施策の評価、兵力のコントロール、臣民の管理などが主な内容として読みましたが、他人への尊敬や妬み、それらに起因する組織間の競争や軋轢、感情的なもつれが、やがて大きなうねりにもなることは、昔から今も変わりはないのかもしれません。

人民に愛情を持つこと、全体最適の為に、個別最適の発想に捉われ過ぎない事、必要な時には残忍になること(殺める必要性が込められていることは現代は許容できませんが)、敵に対しては徹底的に戦う事などは、君主として必要なことです。

部とか課のリーダーとして、マキャヴェッリ「君主論」がどのくらい有用であるか、という事については、拙者は期待ほどはあまり有用とは思いません。会社、業界くらいの規模からは、もっと有用になると思いますが、全体と個、自分と他者とのバランスやタイミングをはかること、その背景や根っこには、エゴ、妬みややっかみがあることはよく理解できましたし、納得感がありました。

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