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2025-03-29

読んだ本(2025-#35+#36):レクサスとオリーブの木


[No.3882]

#35+#36「レクサスとオリーブの木」トーマス・フリードマン

2000年の出版です。当時はマーケティングとかビジネストレンドに敏感な仕事をしていたので、興味を持って読んだものです、しかし、内容をすっかり忘れたこともあり、また読んでみようと思いました。

国境を越えて高付加価値としてグローバルに展開するレクサスというブランド。

地元密着で伝統的な価値を持つオリーブの木。

(下)の帯に書かれている、マクドナルドがある国は戦争をしたがらない? というキーワードが代表的な宣伝文句としてよく使われていました。

24年前の本ですから、今読んでみると著作時に予想されていたこととは随分異なる様相もあります。中国が台頭する旨も書かれていますが、GDP世界2位になること、インドが人口最多の国になること、ITのテクノロジーに強くなることは、ほぼ盛り込まれていません。

金融のオンライン化の影響力の大きさ、世界経済や外交に与える影響については、先見の明があったな、という印象を強く感じます。24時間365日、いつでもどこからでも金融投資ができるという事が、兌換紙幣によるマネーサプライよりも、為替相場や株式市場への影響が大きいことも、当時は予見できなかったとしても、現在では納得感があります。

政治信条、宗教、歴史観、国家主義や業界団体などの力が、インターネットの誕生以降で優位性や効力が変化してきたことがわかります。著作が出て25年が経過していますが、当時はSNS、youtube、Xがあった訳ではありませんが、世界中に情報発信できる機会はインターネットユーザー全体に拡大し、フェイクニュースやSNSでのPR戦略に翻弄されたり、気づかなかったりする日常。

金融電脳集団と呼ぶ、オンライン取引や暗号資産が世界金融に与えている影響、経済だけではなく政治にも影響を与えていると窺える指摘、今現在の状況を見透かしているようです。

日本の経済の低成長に関しても、書かれた内容をなぞったような25年になっています。時間が経過して読んでみることで、視点や視線が変わることが興味深かったです。


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