[No.1033]
#26「流星ワゴン」重松清
最近、何となく、40歳ぐらいのサラリーマンを主人公にした小説を手に取ることが多いのですが、この本をそんな感じで本屋で手にした物です。
重松作品と言えば、家族の崩壊や再生、友情等が根底にあると思っています。それもハッピーな出来事というよりも、厳しい、ある意味で残酷な現実を見せ付けられる気にもなります。
愛する家族との生活がこれからの将来どうなるのか?
誰しもが抱く不安や心配事です。
勤める会社が不況でダメージを受けるとか、奥さんが浮気するとか、子供がグレルなんてことは想定して生きている訳ではないけど、実際にはいろんな事が起きるわけです。
どんな人生が待ち受けているか分からないのですが、この本はそんな人生のシミュレーションのような気もします。どんな事をしたとしても回避することができない人生の難題や家族の問題、どう立ち向かっていくかが、結局は自分らしさのような気もします。
ハッピーエンドとは言えないかも知れませんが、それでも読後は何となくガッツが出てくるような気持ちにさせてくれるのは、石田衣良作品と同じです。
いい本です、読んでよかった。
----------------------------------------------------
#27「少女A」西田俊也
志望高校の受験に失敗した主人公は、本番に実力を発揮できない。女装して女子高を受験し、合格し、通学して・・・。
大林監督の映画「転校生」の原作である「おれがあいつであいつがおれで」山中 恒 と同じような素晴らしさを持つ作品と思った拙者が間違っていました。
このBLOGでの批判をひかえます。
前半は読み応えあったんですけど、ちょうど半分くらいから読むのもつまらなかったです。
”「十五歳」の体と心の成長を鮮烈に描いた、パワーとスピード感あふれる痛快な青春小説。 ”らしいですが、スピード感は感じませんでした。
それにしても、何でこの本買ったんだっけ?
0 件のコメント:
コメントを投稿