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2010-02-25

読んだ本(2010-#1):アルビン・トフラー 「生産消費者」の時代

[No.1182]

#1「アルビン・トフラー 「生産消費者」の時代」

久しぶりに書きます、読んだ本のつぶやきです。
未来学者アルビン・トフラーと田中直毅氏の対談をまとめた読みやすい本です。
第三の波、という言葉をより深く理解できたような気がします。

グローバリゼーションの定義やもたらされる変化、政治経済的な是非ではなく、
事象として起こる変化を理解できるように思います。
「フラット化する世界」を読んだ時にも同じような読後の印象を持ちました。

「プロシューマー」Producer(生産者)+ Consumer(消費者)を生産消費者と定義し、
これからの経済活動の変化の一端を覗いた気分です。
しかし、アルビン・トフラー氏が述べるプロシューマーがもたらす変化は、
マーケティングで利用されるプロシューマーの定義と違いがあるように思いました。

購入し消費する、という従来の消費者行動から、消費者が自分に適切な情報を探し出し、
自分に最適化して消費し情報発信もする消費者の出現。

生産者から消費者へという一方向の情報提供ではなく、
生産者⇔消費者、消費者⇔消費者、消費者⇔潜在的な消費者 という多様な情報交換が
インターネットを通じて実現し、社会に変化をもたらす。

まあそうなんだけど、拙者のような知識レベルでは、Webでのクチコミ、Webプロモーションや
ツールが消費活動に変化をもたらしそうなのは想像できますが、
産業構造に起きる変化やアメリカ、EU、中国との関係にまで消化させて想像することができません。

上等なお茶やワインを出してもらったにもかかわらず、
飲んだ拙者が堪能できない悔しさを感じる気分です。

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