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2010-07-12

読んだ本(2010-#7):たまたま―日常に潜む「偶然」を科学する

[No.1258]

#7「たまたま―日常に潜む「偶然」を科学する」 レナード・ムロディナウ

○×××○○○×○○×××××××××××?

?は、○になるか×になるかを決めろと言われたら、どうしますか?
この○と×は、コインの裏表の結果だったりするのですが、
これだけ×が続くのであれば、次も×と決めるか、次こそ○だと決めるか。

確率はあくまでも結果論、次の一回の結果を予想するにはあまりにも貧弱なデータ。
しかし、我々は日常で確率を過信したり、誤解していると気がつきます。
確率というデータは、何か次の行動を決断するために使うには適していません。
本の中には様々なエピソードが書かれています。
・株式や証券のトレーダーの話
・解雇されるCEOと評価されるCEOの本当のビジネス手腕 などなど

データ分析に裏付けられた話なので、お酒を飲みながら聞いても面白いし、
知的な好奇心をくすぐられる話です。

ランダムに発生するということは理解できますが、
ランダムに発生した結果を見ると、それがランダムだと思えないこともある矛盾。

仕事の場では、データがなければ合理的に説得できないとも思いそうですが、
本当に大事なのはデータではなく、合理的に説得できる論理だったり、
相手に伝えようとする熱意なのだろう、とも思います。

学生時代には統計学も勉強しましたが、
今になって確率とはそういうことだったのか、と思えました。
もっと若い頃、学生時代に読んでみたかったなぁ。

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