[No.1372]
#20「賢いスポーツ少年を育てる―みずから考え行動できる子にするスポーツ教育」永井洋一
とても実のある本です、特に後半。
子育てや教育のおけるスポーツを楽しむ、
習得する意義や問題の視点を知ることができました。
拙者、幼少の頃から机で何かを読んだり書いたりするよりは、
何かを投げたり、捕ったり、蹴ったり、打ったり、走ったりする方が好きでしたので、
スポーツの重要性を認識していたつもりでおりました。
子育てや教育の一環としてスポーツをする場合でも、
親や周囲の大人がきちんと子どもの将来を考えて、目の前の勝利に固執するばかりでなく、
スポーツに取り組んだ経験が、子どもの精神的礎や支柱にもなるように
することが必要であることも分かりました。
速く泳ぐだけなら、魚には勝てない
これは『フジヤマノトビウオ』故 古橋廣之進氏による後進育成の言葉。
あれだけ速く泳いだ方の言葉です、何を言わんとするか、
何を我々に伝えようとされたのか、よく考えなければなりません。
記録ばかりを追い求めるのではなく、精神的な成長を求めよ、との教え。
周囲への感謝や愛情、そして自尊心をも備えることで、
スポーツ選手としての強さも発揮できるようになるし、
人間としても成長するというスポーツの意義もある、と解しました。
家族や子育ての様式や様相も多様化しているし、パラダイムもない。
見ても見ぬ振りをすることが利口だと思われたり、
少しでもスマーズに楽に何かをこなす事がデキると評価されたりする事もあるけど、
えっえーい、クソくらえじゃ。
家族が健康で明るく楽しく、周囲の友人知人と支え合い、感謝する。
他者を尊重し、自分の尊厳のためにも努力を惜しまない。
これが自分だ、と言える生き方をしよう。
こんな事を書いていたら、幼少期に言われていた事を思い出します。
「自分がやられて嫌なことなら、相手にしんさんな」
「疲れたら休みんさい、元気になったらまた頑張りんさい」
「胸を狙ってボールを投げろ、相手が捕りやすいように」
「ディフェンダーの裏に走れ、パスが来ると信じて」
「審判が笛を吹くまでではなく、グランドを去るまで、家に帰るまでも試合」
よかった、拙者は本当にいい大人に育てられたと思えて嬉しいです。
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