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2012-04-06

読んだ本(2012-#7):絵になる子育てなんかない

[No.1688]

#7「絵になる子育てなんかない」養老孟司、小島慶子

対話形式にまとめられているので、話し言葉で書かれていて、話し手の切り替えもペースがいいこともあってか、200ページくらいの本ですが、2時間で読み終えました。読み終えたのが速かったといって、内容が薄い本だとは思いません。子育てってどういうことかに思いを巡らす時間がある拙者にとっては、示唆に富んでいる本でした。

自分や子供、家庭のことを考える時、どうしても周囲の意見や他のみなさんの様子を知ろうとすることに問題はないと思いますが、判断を揺さぶられたり、不安になったり、焦ったりする事の無意味さを痛感しました。
子供が親の所有物ではなく、思い通りになるわけでもない、と気づいて子供に接することを貫けば、親が子供にしてあげられることは、とても少ないけど重要なことに絞られると思いました。

それは、親も何かに真剣に取り組んでいる姿を見せる、親の品格ある言動を見せることだと。
受験社会で負けてしまわないようにお受験したり、塾に通わせることではなく、
幼少時からの教育機会を増やしてあげることではなく。

メディアの世論操作を感じると指摘のくだり、親も自分で考えて行動することの当たり前の重要性に気付かされました。

小島慶子さんは、ラジオパーソナリティとしても有名で、拙者もラジオ番組をPodcastingで楽しんでおります。
彼女は自分で考えた思いをきちんと持って表現していると感じてまして、この本の中でも存分に発揮されていました。

読んでよかったと思えるので、妻にもおススメしようと思います。
あっそうだった、本当は奥さんが買ったんだけど、先に拙者が通勤電車で読むからって借りたんだった。

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