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2017-03-24

読んだ本(2017-#3):マッハルプ 知識産業の構想

[No.2782]

#3「マッハルプ 知識産業の構想」電気通信総合研究所 編

昭和46年2月12日初版の書籍を、ヤフオクで入手。
缶ジュースの値段くらいです。

著名な経済学者であるフリッツ・マッハルプが、
昭和45年に来日した際のセミナーでの発表や応答を書籍化したものだそうです。

モノからサービスへの財貨や経済価値の移行を、
脱工業化、サービス経済化というキーワードで喧伝されたまさにその時代に
マッハルプの知識産業論が与えた影響が大きい、と聞きながら、
著作を読むには至らず、でありました。

今回講演の様子を読むだけですが、マッハルプの関心は教育にあった、
ということが驚きでした。
知識を支える知的能力を高めることの必要性や重要性を
教育の重要性であるとも論じておられます。
人種にかかわらず、という視点もすでにお持ちでした。

また未来を見通していた、と思われるコメントもあります。
45年前に、インターネットバンキング、オンラインバンキングのことを
予見されていました。
日米ともに、大学教育の質の低下についても懸念されていました。

アダム・スミスが経済学の巨人であるとは知りながら、
アダム・スミスの著作を実際には読んでいなかった拙者にとって、
同じことが起こっていると気がつきました。
やっぱり自分で確かめてみないと、事実には近づけないと。

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