[No.2802]
映画では同時に並行して6つのストーリーが進行します。
(1)1800年代後半、奴隷貿易でアフリカに出向いた若き弁護士
(2)1900年代、第二次世界大戦前のヨーロッパ、作曲家を目指す若いゲイ
(3)1970年頃、アメリカの発電に関するスキャンダルを追いかける女性記者
(4)現在のヨーロッパで、兄と仲違いして暴力的な老人ホームに送り込まれる編集者
(5)21XX年、韓国ソウルで大きな組織の末端で給仕として働くクローンの女性
(6)2XXX年、地球崩壊後の星で多くの家族に囲まれて暮らす老人
どの話が、どんな内容でつながっているかを考えると複雑に思えてしまいます。
この映画のテーマは、つながり、紡がれる人間の終わりのない関係性だと思います。
今拙者がここにいるのは、ご先祖様、これまでお世話になった方々、そのまた周辺の方々、・・・と果てしなく広がる関係性の結果として、今があるのです。
その広がりを感じると、会社、都道府県、国という区切りが持つ意味というのは、
きわめて限定的な区切りであると気がつきます。
きわめて限定的な区切りのために、人を傷つけたり、騙したり、駆け引きしたりするのでしょうが、
やはり戦争、という残虐で悲しい争いは、やってはならない、と感じます。
今日も、世界のあちこちで、争いがあります、争いが起こりそうです。
富む者と貧する者の格差が大きくなる、
地球の環境がやはり悪化し続けている、
人間はまだ欲望をコントロールできず、傷付け合わないですむような
知恵を持たないのか? と思って映画を観終えました。
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