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2018-10-21

読んだ本(2018-#10):エンデの遺言

[No.2978]

#10「エンデの遺言」

学生時代の話。
経済学を専攻する同期の面々、授業の担当教授との時間に
結局バブル経済で誰が儲かって、誰が損したのか?
というような話題になりました。
拙者は、もともと経済学の専攻ではなかった、
というのを言い訳にしていたこともあって、
経済の原論、貨幣や通貨、マネーサプライの意義、
当時話題になっていたサプライサイドの効果など
あまり分かっていませんでしたが、

日本銀行が通貨供給量をコントロールしても、
市中の銀行があたかも通過を増加させてしまうようなことをするから
日本銀行によるマネーサプライの管理によるインフレ抑止は効果が限定的

そんなことをみんなの前で言いました。
理論や事象の根拠を説明することができなかったので、
教授には勉強不足だという顔をされたり、
同期の面々にはもっと原論を読んだ方がいいかも、
そんなことをコメントされたりました。

この本には、私が何となく感じたけど、説明しきれなかったことが
エンデのわかりやすい例示や、地域通貨等の実践されている事例とともに
明快に書かれています。

市中の銀行が、中央銀行の公定歩合よりも高い金利で、
預金を集めて、また貸付を行うことは、
市中の銀行が通過供給量を増やしているように思っていましたが、
エンデさんも同じようなことを主張されています。
自分が感じたことを同じように感じている人がいることの安心と、
もっと勉強しておけば、あの時きっちりと説明できたのに、
という後悔を感じた暑い2018年の夏でした。

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