[No.3064]
#13「社長の条件」中西宏明、冨山和彦
経団連会長でもあり、日立製作所の会長でもある中西氏の対談。
中西氏は、ラストマンで日立のV字回復の立役者でもある川村氏の後任社長。
社長になるために必要な条件を知りたくて読んだのではありません。
年齢的にも、ポジション的にも、経営陣がどのような思考をしたり、
経営マネジメントにはどんな視点が必要なんだろうか、
と感じることが日常にあったので読んでみたくなりました。
私が仮説として思っていることのいくつかは、中西氏と同じ見解でした。
・社長が後任社長を選任することの意義や限界
・社外取締役が果たすべき役割り
・経営マネジメントが果たすべき役割と、日本企業の特性(デメリット)
中長期的な戦略に基づいて、
中長期的な目標を達成するための役割と責任を明確にして仕事をする、
ことが日本企業は苦手で、海外の競合企業に引けを取ると感じることがあります。
自分の出身部門への想いや派閥の論理が、
企業競争力を損なっていることもあると思います。
海外にグローバルにと言いながら、
日本の本社は本社のことばかりを考えたりやっていることもあります。
中西さんと仕事を一緒にしたことはないですが、
おそらく一緒に仕事をするのは、とてもしんどいと思います。
でも、くらいついて行きたい、
と思わせてくれる上司なんだろうなぁ、とも感じます。
拙者の会社の現状を対照しながら読むと、いろいろ感じます。
合理的と思わせられるけど、
本当は保身のための結論だったりすることもあるんでしょうね。
さあ、拙者は何のために働くのか、何を仕事で成し遂げるか。
この本を日本のいろんな社長が読むと、
きっと書かれたくない正論が書かれていて、イラつくような気がします。
日立だから出来たのではなく、
日立だけどやり抜いた、ご本人の言葉には、元気をもらいました。
0 件のコメント:
コメントを投稿