[No.2986]
#22「セルフ・アウェアネス」ハーバード・ビジネス・レビュー編集部
セルフ・アウェアネスとは、自己に意識を傾けること、です。ビジネスの現場では、それぞれに役割や責任があるのですが、個々人の特徴、強みや弱み、知識や経験を存分に発揮する訳です。何はともあれ、自分で自分を知り、相手を知り、コミュニケーションを継続させながらメンバーとの関係性を構築していきます。
転職活動をする際には、自分の知識、経験、強みや弱みにも向き合いました。厄介なことの一つは、自分で向き合う時は、世界で最も冷静に事実ベースで見ないといけないですが、あまりに過ぎると自信を持てなくなる、自己肯定感が弱くなる可能性があることだと思います。
応募した書類が通過しないとか、面接で好意的な評価が得られないとなると、それも続くと、人格否定されたように落ち込みますし。
自分自身の思考や感情の行為の原因を探ることを「内省」と呼ぶそうです。内省の大事なポイントとして指摘されていことの一つは、「なぜ自分はこうなのか」という問いをしない方がいい、ということです。
なぜ、と問えば自己肯定感が下がり、幸福感や満足度が相対的下がってしまうとされています。より効果的な内省では、「何」を問うことで未来思考になれたり、解決に向けた準備もできると、と捉えられます。「なぜできないか」ではなく、「何をすればできるか」の方が建設的です。
拙者も360度評価を受けたことがあります。噂に違わず、予想外のコメントに驚き、少なからず傷つきました。自分が思っている周囲に与えている印象と、周囲が拙者から受けている印象のギャップを認識しました。結局、人の印象を変えることは難しいですが、このギャップがあることを認識することで成長もできた気がします。どうせなら、そのギャップが生じている理由も自分で探りたくなりましたし、ギャップが生じないようにする方法もいろいろ考えました。
コーチングからも学びがありました。またベテランになるにつれて、注意されたり叱られたりする機会も減るので、フィードバックコメントはありがたく聞く姿勢も持てるようになりました。事実を指摘され、感情的になるのを抑えられるようにもなった気がします。
自分自身の特徴を冷静に捉えて、いろんな人との関係性を構築する、ますます重要になりますし、この本を再読すると思います。
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