[No.2992]
#24「マインドフル・リスニング」ハーバード・ビジネス・レビュー編集部
マインドフルとは、気持ちを込めて、万全の精神集中で、という意味かなと捉えています。コミュニケーションの相手のことやバッググラウンドに思いを馳せて、相手から想いや気持ちを汲み取れるように、受け止められるように傾聴することでしょう。
ついつい話してみたくなる先輩や友達がいます。聞いてもらうだけで安心することもありますが、有用なアドバイスやコメントをもらえるという期待もあります。
優れた実績を持つ経営コンサルタントの方とテニス仲間だったのですが、その方は一時間で経営者から数万円のチャージを受け取るような方でした。どんなデータやケーススタディに基づくアドバイスやコメントをするのか興味があったので質問してみたのです。
経営者の方は、コンサルに話す時点で実は自分では答えを持っている、見えている事が多い。なので、聞いてあげて背中を押すだけ、かな、とのことでした。聞いてあげる、聞く、ということでけでも価値のあるサービスだな、と思った記憶が残っています。
自分がリーダーとしてメンバーと接する時、他部門や他社の方と議論したり、説明したりする場合とシチュエーションは様々ですが、相手の方の想いや背景に思いを馳せながら、相手の言っている内容をいったん受け止める、という姿勢やコツは大事だと痛感します。
いろいろな示唆に富むエピソードや研究成果がわかりやすく満載ですが、特に印象的なトピックをメモしておきます。
タスクチャネルと関係チャネルのことです。
タスクチャネルとは、例えばある業務を検討する上で、何が効率的な、コスト的な優先順位は何か、などと合理的な客観的な視点や指標で議論できる状況です。
関係チャネルとは、相手との関係であるから事生じる感情的な要素や言葉遣いなどが発生する状況です。
タスクチャネルと関係チャネルが混在すると、情緒的に不安定になる、ということです。
それを避けるためのコツPEARLSのフレーズがあります。
Partnership(連帯)
- この仕事は、あなたと一緒に取り組みたい
Empathy(共感)
- よければ、あなたの心配な点を聞かせてくれませんか
Acknowledgement(承認)
- ずいぶん頑張りましたね
Respect(敬意)
- これについては、よくご存知でしょう
Legitimation(正当化)
- これは誰にとっても難しい
Support(支援)
- ぜひ手伝わせてください
これらのフレーズは、拙者が言われると嬉しい、ポジティブな気持ちになれますので、拙者から聞いた相手も、おそらく嬉しく感じてくれると想像できます。
母方のおばあちゃんが言ってくれたことは、ハーバードビジネスレビューに寄稿するような研究者が書いてくれることと共通しています。
- 自分が嫌なことは人にも言ってはダメ
- 自分がやられたら嫌なことは、他の人にもしんさんな
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