[No.3230]
#22「マンガでわかるやさしい統計学」小林 克彦
学生時代に統計学を専攻していた拙者は、まだ学生が一人一台のノートパソコンなんて持っていなかった時代に、白黒画面のノートパソコンを買いました。NEC PC98シリーズは高嶺の花で買えず、EPSONのPC98コンパチモデルを買いました。
FDDが1ドライブ、HDDはなかったので、表計算ソフトLotus1-2-3をフロッピー起動し、差し替えたフロッピーに保存する、そんな使い方でした。
計算する統計学は、本で読んでもなかなか理解できませんでしたが、表計算ソフトで実践してみて、ようやく理解できる感じでした。
分散、偏差、相関係数なども数式だけでは概念も理解できなかったですが、表計算ソフトで体験することで、ようやく理解できた感じです。
この「マンガでわかる統計学」は、高校生や大学生が統計学を学ぶ最初の本としても、また社会人がデータ分析を勉強しようとする本としても、最適な本の一つと感じます。
拙者も仕事柄、わかりやすい伝えて理解してもらう、記憶してもらう、行動してもらう、ということに、こだわりを持って仕事をしているつもりです。なるべく少ない量で、一目で、理解してもらう、理解した気持ちになってもらうことが重要です。そのためには要約や表現は大事になりますし、図や絵での表現、概念図での省略化、ダジャレやキーワードを使った見出し、そしてマンガでの説明など、拙者の仕事での参考になることも多いです。
著者は、数学の授業をかなり工夫して取り組みをされてきた方のようです。わかりにくい知識を苦労して分かった人にアドバンテージがあることは理解しますが、統計学がそんな非対称性で優位性が生まれるものではないと思いますし、そこで非対称性が生まれそうなことに抵抗するように、こんなにわかりやすい統計学の本を出してくれた著者に感謝の気持ちです。
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