[No.3374]
#4「逢魔が時に会いましょう」荻原 浩
ついつい一気読みしてしまう荻原浩作品ですが、今回も一気読みでした。「愛しの座敷わらし」の続きの話を読めるような気持ちになって、嬉しい本です。
座敷わらし、河童、天狗の民俗学の研究者と学生のフィールドワークですが、地域の伝承と民俗学と科学的研究のギャップそのものが拙者も興味が湧き立つのを感じるところです。
座敷わらしとは、夭折した子供だと言われたり、河童はカワウソの見間違いと言われたり、事実は何なのか決定的な結論には今も至っていない、と思える方がいろんな洞察自体を楽しめる気がします。
逢魔が時、とは、夕暮れや黄昏時、あの世とこの世が交錯するとも言われる時間。いろんな存在が行き交う、いろんな存在のことを気に掛ける方が、いろいろ面白いとも思うのです。
それにしても、荻原浩作品、拙者はどんどん読みたくなります。まだまだ読んでいない作品はありますし、これからもいろんな作品が楽しめると思うと、読書を楽しいと感じられることを喜びたいと思います。
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